コカ・コーラ株について知っておくべき5つのこと

出典：Motley_fool

2025年8月28日 10:58

ポイント

• 伝説的な飲料メーカーは連続63年間配当を増やし続けている。
• Coca-Cola Zero Sugarは圧倒的な差で最も成長速度の速いブランド。
• 数年前に約200のブランドを削減し、時代に適応しようとしている。

私は、Coca-Cola (NYSE: KO)ほど世界的に認知されたブランドは他にないと思う。ほとんど地球上のどこでもその製品を見つけることができる。この広範な流通と認知度こそが、何十年にもわたりCoca-Colaを飲料の大手企業として維持してきた要因だ。

この巨大な飲料企業は、多くのリストにとっても基本的な存在であり、安定性と魅力的な収益をもたらしてきた。もしこのブルーチップ銘柄をリストに加えようと考えているなら、事前に知っておくべき5つのポイントを紹介しよう。

1. Coca-Colaは依然としてプレミアム配当株

Coca-Colaの最大の魅力は、その信頼できる優良な配当だということをまず理解してほしい。現在の四半期配当は$0.51で、平均利回りは約2.9％。これは過去10年間の平均の3％をわずかに下回る水準だ。

この利回りはS&P 500の平均の2倍以上であり素晴らしいことだが、長期的な魅力は、Coca-Colaが毎年配当を増やし続けていることにある。2月に、配当を四半期$0.51 (年間$2.04)に増やすと発表した際、これが連続63年目の増配となり、「配当の女王」となった。配当は2012年以降、倍増している。

2. Coca-Colaは出来高の停滞を価格設定力で補っている

競争優位の要素が非常に強い場合、ブランドは価格設定力を持つことになる。これは、あまり確立されていないブランドにはできないことだ。Coca-Colaにとってこれは非常に重要で、最近の出来高は横ばいまたはやや減少している。

第2四半期 (Q2)は、Coca-Colaの価格設定力の実例だ。世界全体の箱数出荷量は前年同期比1％減少したが、純収益は前年同期比5％増加した。

Coca-Colaは「価格/ミックス」という指標を使っており、これは価格を上げたり、より収益性の高い商品を販売したりすることで得られる追加の収益を示す。第2四半期の価格/ミックスは6％であり、これが出来高の減少と収益の増加の差を説明している。

3. Coca-Cola Zero Sugarが成長を牽引

伝統的にCoca-Colaの代表商品は変わらないだろうが、最近の消費者の嗜好の変化により、新たな成長ブランドが登場している。Coca-Cola Zero Sugarは、最も成長速度の速いブランドだ。

第2四半期において、Coca-Cola Zero Sugarの出荷量は前年同期比14％増加した。一方、スポーツドリンクは3％減、ジュースは4％減だった。健康志向の高まりに乗り遅れているのではと驚いたが、やっと正しい方向に進んでいるようだ。

4. Coca-Colaは業界トップのマージンを維持

主要な競合であるPepsiCoとは異なり、Coca-Colaは飲料だけを販売している。主なビジネスモデルは、濃縮液やシロップをボトラーに販売し、彼らが製品を製造・流通させる仕組みだ。

このシンプルな運営により、Coca-Colaは業界トップのマージンを維持できている。食品事業に関わらないため、資本集約的で収益性の低い事業に関わる必要がない。第1四半期の粗利益率は60％超であり、PepsiCoより約10ポイント高い。

5. Coca-Colaはポートフォリオの調整を恐れない

多くのブランドの成功にもかかわらず、同社は消費者のニーズに合わせてポートフォリオを再構築し続けている。かつては400以上のブランドを持っていたが、現在は約200に減少している。

無糖オプションの需要増加や植物性飲料の成長、そして缶入りのアルコール飲料の人気セグメントに対応してきた。特に注目すべきは、伝統的にCoca-Colaはアルコールセグメントから距離を置いていたが、今や積極的に関わり始めている点だ。

この適応性は、長期的にCoca-Colaのような企業に投資する際に重要だ。ただし、個人的には、将来に向けた必要な変革の一部において、少し遅れているのではと疑問に思うこともある。